前回、こだわって削り出したマスターを使って鉛を溶かし入れるメタルジグの型を製作します!
ハンドメイドメタルジグの型
メタルジグを製作するにあたって必ず必要な鉛を溶かし入れるメタルジグの型。
この型を自分で作らないことには自作メタルジグとは言えません…
自作メタルジグの工程で一番の山がこの型作りだと思います!
いろんな道具や溶剤を使って型を作っていきます。初めて作る際はすべての工程であたふたします!(笑)
それでも焦らず、丁寧に作業を行えば綺麗にメタルジグの型を自作することが可能です!
それでは自作メタルジグの型作りを紹介します!
マスターにアイを装着
マスターのフロント&リアに硬質ステンレス線を曲げ加工したアイを装着します。
1.2㎜の硬質ステンレス線を使用しました。
1.4㎜のドリルでマスターに穴をあけてバランスよく装着します。
アロンアルファで接着し完成です。
アイが着くと完全に見た目がメタルジグになるのでテンションがあがります!
ブロックで型枠を作る
自作するメタルジグの大きさに合わせてブロックで型枠を作ります。
この手のブロックなら何でもいいと思います。ここではレゴのブロックを使用しました。
1段16個×5段で80個のブロックを使用しました。
レゴのブロックは精度がいいので隙間が少なく型枠にぴったりです!
型枠下部に油粘土を敷き詰める
型枠3段の状態で油粘土を敷き詰めていきます。
ヘラなどを使って隙間や凹凸が無いようにならします。この作業を手抜きすると型の仕上がりに直結します!
マスターが半分埋まる程度に油粘土を掘ります。
掘った跡は汚くても隠れるので大丈夫です!
マスターを油粘土に半分埋めます。
マスターの周りの粘土を綺麗にならします。手間を掛けて丁寧にならすことで型の精度が上がります!ここでの手抜きは禁物です!
型枠を5段にして完了です。
型枠の上の方にオレンジのキャップが埋まっていますが、あれは鉛の注ぎ口になる部分です。無くても後から作れます。
実はこの時点で気づいていないのですが、ある作業を忘れています…
耐熱シリコンでメタルジグの型を製作
旭化成ワッカーシリコンM4470を先ほど作った型枠に流し込んでメタルジグの型を取ります。
耐熱シリコンで溶けた鉛の温度に耐えれる優れものです!
旭化成ワッカーシリコンM4470は主剤に硬化剤を入れて使用します。
対比は主剤25:硬化剤1です。
紙コップなどに主剤と硬化剤を入れ良くかき混ぜます。
ワッカーシリコンを型枠にゆっくりと気泡が出来ないように流し込んでいきます。
気泡が入っても勝手に結構抜けてくれる感じでした!
ここまでワッカーシリコンを注ぎました!
片面で275gのワッカーシリコンを使用しました。
4時間ほどで固まるらしいのですが、丸一日置いて型枠を解体したいと思います。
型枠解体、油粘土撤去!
次の日、型枠を解体しました。シリコンっと言っても結構硬いです!
裏返して油粘土を撤去します。
油粘土のカスが結構残ります。これを綺麗に取り除くのですが結構大変でした…
要らない歯ブラシで丁寧に除去しました!
綺麗にして次の作業に移ろうとしたところ…
あれ?しまった!!型同士の建付けを合わせる鍵になる凹凸を作るのを忘れていました!!
本来ならワッカーシリコンを流し込む前の油粘土に何カ所か穴を作っておくと、固まったワッカーシリコンに突起物が出来てそれが建付けの鍵になるのですが…
完全に忘れていました…(笑)
急遽ホームセンターに向かい…木工用ですが止まり穴が開けれるドリルを買ってきました!
インパクトドライバーの低速で慎重に固まった型の方に4カ所止まり穴を開けました!
なんとか加工に成功!!問題解決!!しかし、シリコンの粉がかなり散乱し掃除の手間が増えました…
新たに型枠を組んでワッカーシリコンを注ぐ
綺麗に油粘土を除去したら、新たに型枠を5段組みます。
ワッカーシリコン型の部分にシリコーンバリアーを塗ります。
シリコーンバリアーを塗っておくと、ワッカーシリコン同士が剥がれやすくなり失敗しません!
一回目と同量のワッカーシリコンを作り注いでいきます。
全部注ぎ込んだら、硬化するまで放置します。
自作メタルジグ型の完成!!
いよいよ待ちに待った瞬間です!
ブロックの型枠をすべて解体します。
そして硬化したワッカーシリコンの型をゆっくり丁寧に割ります。
綺麗に型を取ることが出来ました!!
鉛の注ぎ口をカッターナイフで開通させます。
型の周りに付いているバリや角を取り除き、中性洗剤で歯ブラシなどを使って洗浄します。
完全オリジナルの自作メタルジグ型の完成です!!
あとはこの型に鉛を流し込んでどうなるか…
綺麗に鉛が入ってくれるのを願います!
NEXT…自作メタルジグを作ってみよう!”鋳造”
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